子どもが成長する課程で、その遊びかたも変わります。ゲームをしたいと思うのも、そのうちのひとつの段階であるといえます。ゲームがあると外遊びしなくなる? 勉強にさしつかえる? トラブルに巻き込まれない? など、子どもを見守る立場としては気になることも多く、買い与えることに不安を感じる人も多いはず。シリーズ第一回目の今回は、子どもを取り巻く今どきのゲーム環境についてお伝えします。
スポンサーリンク
ゲームはなぜ魅力的なのか
外遊びする子どもの姿というのは、見ていて微笑ましいものです。ただ砂があるだけの場所でも、おもしろいことを考え出したり、工夫したり、ときにはケンカしたりと、子どもにとって様々なことがらの学びの場となります。そんな貴重な時間を削ってしまいそうな「ゲームが欲しい」という子どもの気持ちに応えるべきかどうか、とても迷ってしまいますよね。
今回は、ゲームは子どもにとってよいものか・わるいものかではなく、うまく活用していこうという試みが広まりつつある、最近のゲーム事情についてお伝えします。
ここまで進化したゲームの世界
大人になるとゲームから離れてしまいがちですが、今のゲームとは、いったいどんなかんじなのでしょうか。現在、発売されているなかで、一番新しく、最も機能性が高いゲーム機である「Xbox One X」の紹介映像を見ると、その進歩がよくわかります。世界中のプレーヤーとともに、この美しい世界で遊ぶことができるのが、今のゲームなのです。
国がサポート、アートとしてのゲーム
日本発信の芸術として、すでにマンガやアニメが世界から高く評価されていますが、ゲームも同様に日本の文化として、今やしっかりと認知されています。そういった流れを受け、文化庁では「メディア芸術クリエイター」を募集して、若い世代のクリエイターの発掘・育成に力を入れています 。
文化庁では文化庁メディア芸術祭において受賞作品や審査委員会推薦作品に選ばれた若手クリエイターの創作活動をサポートするプロジェクトを実施しています
学校でゲームしてるって本当?
『Minecraft(マインクラフト)』という名前を聞いたことはありますか?世界で販売本数が1億2,000万本を超えるほどの人気を誇る、大人から子どもまで広く愛されているゲームです。
ゲームは四角いブロックでできた自然豊かなワールドで、何も持たない状態でスタートするところからはじまります。森の中を走り回ったり、山を登って広大な世界を眺めたり、思い思いに過ごすうちにやがて夜が訪れます。すると自分を襲おうとする敵が次々にやってきます。最初の夜を生き抜くために何をしたらいいのか、集めた素材をどう使うのか、そして、それをどう組み立てるのか…。単純に見えて、とても奥の深いゲームです。
この『Minecraft』と、それを元に学校の授業で使うために開発された『Education Edition』を授業の一環として取り入れる学校が日本でも増えてきました。プログラミング・算数や数学の学びにつながる、クリエイティブ性が高い、多人数でプレイすることでコミュニケーションの活性化にもつながるといったことが期待されています。この教育の現場で使えるように作られた『Education Edition』は実際に公式サイトで誰でも無料で試すことができます。
現在、サイト内では3つのモードをプレイすることができます。その中のひとつ、『Minecraftデザイナー』では、オリジナルの『Minecraft』作りが体験できます。はじめに、ニワトリを動かすための指示が書かれた“ブロック”動かしてみます。すると『素晴らしい! ニワトリが動いたね! でも、動きが止まってしまったね。Minecraftのゲーム内だと、ニワトリはずっと歩き続けるのにおかしいね。「ずっとくりかえす」ループを使ってニワトリを動かし続けよう。』というように、できたことを褒めてくれ、次のステップへとやさしく誘導してくれます。
この動かすというかんたんな行為が思いのほか楽しく、時間があっという間に過ぎてしまいます。会員登録などの必要もないので、気軽に遊んでみてください。
Minecraftについて、もっとじっくり知りたいかたは、下記の記事もあわせてご覧ください。
LINK もっと知りたい!マインクラフトが人気の理由
プログラミングと英語が必須科目に!
これからは、英語だけでなく、プログラミングも必修科目になります。プログラミングは、授業でさらっと終わってしまうのがもったいないほど、思考力や創造性が養われる奥の深い科目です。そのおもしろさを知った子どもたちからの人気を受け、小中学生向けオンラインスクールもどんどん増えてきました。マインクラフトを使ったり、ロボットを作ることでプログラミングを学ぶと同時に、英会話のスキルまでアップできる講座まであり、習いごとのひとつとして、今後、ますます人気が出てきそうです。
■プログラミングと英語を合わせて楽しむ
CHECK!マイクラを“学び”に活用できるコースや、英語を同時に学べるコースも。これからの時代に必要なスキルが身につきます。
ゲームでも砂場のような経験はできる!
『Minecraft』は、インターネット回線を使って、他の人と遊ぶことができます。ひとりでは時間がかかってできなかったことでも、誰かの力を借りればできるかもしれません。しかし、ときには、うまく意思の疎通がはかれずに悩むこともあるでしょう。何かを作ったり試したりするおもしろさ、挑戦する気持ちと達成する難しさ、誰かといっしょに遊ぶ楽しみ、問題を解決するための気づき、それは小さいときに砂場で色々な経験をしたことと似ている気がしませんか。
アートであり、知育教材にもなる、最近のゲーム。
ゲームを通して、プレイだけにとどまらない、いろいろな経験ができる時代になりました。
LINK Q&Aだからよくわかる!ゲームの心配、解決しよう
// SPONSORED //